書評/映画評

オフィサー・アンド・スパイ  ~手に汗握る迫真のドラマ

第76回ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した
ロマン・ポランスキー監督の映画
『オフィサー・アンド・スパイ』を見ました。
 
フランスで実際に起きた歴史的な冤罪事件「ドレフュス事件」を、
手に汗にぎるサスペンス仕立てで映画化。
最後まで、一瞬も気が抜けない、スリリングな作品でした。
日本では、全く話題になっていない、ヒットしていないのは残念です。

 
ロマン・ポランスキー監督は、御年88歳。
あと何本映画を撮れるか分かりませんが、その彼が、
今、選んだ題材が、ユダヤ人差別を背景に起きた冤罪事件。
ユダヤ人差別と言えば、「ドイツ」で有名ですが、
19世紀末のフランスで、
ここまで熾烈なユダヤ人差別があったことに驚かされます。
 
ポランスキー監督自身がユダヤ人で、
第二次世界大戦中、両親が収容所に入れられ、
自らもユダヤ人狩りの対象とされて
逃亡生活を送った経験もあります。
 
重大な証拠を掴んだピカール中佐。
上官の圧力に屈して証拠を握りつぶすのか。
それとも、上官の命に背いて、全てのキャリアを捨てても、
真実を世に問うのか? 
骨太な見応えのあるドラマでした。

『オフィサー・アンド・スパイ』 樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・4)

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