書評/映画評

PERFECT DAYS ~毎日の生活に「まいたの」がある!

映画『PERFECT DAYS』が、心にしみた。

「楽しいことがない。毎日がつまらない」という人に、
本当に見て欲しい作品。


これぞ、映画! セリフが極端に少ない。
前半、役所広司がほとんど喋らない。大丈夫か? と思う。

しかし、丁寧な映像、カセットテープから流れる音楽、
そして役所広司の演技。描写が一つ一つ積み上がる。
 
最近の映画には珍しく、説明的なセリフがほとんどない。

観客に「考えさせる」作品。
なので、わからない人は、ちっともわからないかもしれない。

最近、こういう作品は珍しい。
監督は、『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』」で
知られるビム・ベンダース。
 
トイレの清掃員として働く平山(役所広司)。
淡々とした同じ毎日を繰り返している。

毎日、同じルーティン、同じ仕事の繰り返し。
しかし、そこに平山は「小さな楽しみ」をたくさん見つけている。

 
朝の缶コーヒー。仕事の工夫。写真。青空ランチ。
銭湯。一杯飲み屋。そして、寝る前の読書。
 
誰でもやっている日常の中に、
これだけ「まいたの」を見つけられる平山は、
「まいたの」の達人だ! 興奮するような喜びはないが、
小さな幸せが、積み上がっていく。

これが、「幸せ」というものだろう。
 
毎日の生活の中に、小さなまいたの。
小さな幸せを積み上げることが、幸せな人生。

本作では、それは『PERFECT DAYS』。
完璧な日々と呼ぶ。幸せになるのに、お金は必要ない。

必要なのは、「観察」と「工夫」だ。
それは、私がいつも言っていることだ。
それが、見事に映画にされていたことに驚く。
 
多分、この作品を見ても、
そんな「幸せの法則」に気付けない人もいるかもしれない。

しかし、本作を見ることで、
「BEの幸福」「そこにある幸福」に気付く能力が、
トレーニングされるはずだ。
 
本作で、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した役所広司。
セリフが少ない分、彼の表情、演技に注目せざるを得ないわけだ。
受賞した理由も、彼の素晴らしい演技にも納得。
 
ということで、「楽しいことがない。毎日がつまらない」
という人に、見て欲しい映画である。

『PERFECT DAYS』樺沢の評価は・・・★★★★☆(4・6)

『PERFECT DAYS』予告編は、コチラから
https://youtu.be/SOjK6yF0Y8Q

追伸
この本を読んでから、
『PERFECT DAYS』を見ると2倍、3倍楽しめる。

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