書評/映画評

世界の心理学50の名著 ~心理学を学びたい人のホームラン本!

『世界の心理学50の名著』
先日、書店に並んでいるのを見て即買いしました。

これは、すごい本です!

パラパラとめくった瞬間に、
この本のポテンシャルの高さがビシビシと伝わってきます。

『世界の心理学50の名著』。
そのタイトルからわかるように、
世界の心理学の名著50冊を、わかりやすく要約、紹介した本です。

なんと、一冊あたり、
たったの10ページで要約しています。

例えば、カール・ユングの『元型論』。
なんと、元は524ページもある超難解な本。

私は、昔、一ヶ月以上かけて読破しましたが、
どこまで理解できたか全く自信がありません。

他人に上手に説明できないので、
ほとんど理解できていないと思います(笑)。

ユングの本は、とにかく「難解」で有名。

そんな分厚くて、難解な本が、
この本ではたったの10ページにまとめられているのです。

帯には、
「必読書の要点が5分でわかる」と書かれていますが、
その言葉に誇張はありません。

「集合的無意識」「元型」「アニマ、アニムス」などについて、
非常にわかりやすく、簡潔に解説されています。

また、
ユングとはどういう人物で
心理学の世界で、どのような位置づけなのかについても、
2ページでまとめられています。

この要約力が凄い!!

内容を深く理解していないと、
ここまで簡潔、明瞭に要約することは不可能だからです。

フロイト
アドラー
エリクソン
マズロー
ロジャース
といった、そうそうたる心理学者の、難解な一冊が、
たったの5分で読めるというのは、そうとうに魅力的です。

ちなみに、先程の『元型論』は、6千円もします。
ここで紹介されている50冊をただ買うだけで、
10万円は軽く超えるので、その意味でも、非常にお得と言えます(笑)。

「心理学を学びたいのですが、お勧めの入門書は?」
という質問をよくいただきます。

私は、これから『世界の心理学50の名著』を、
心理学初学者に対して、
おすすめの一冊として紹介していこうと思います。

心理学の名著をザッと読んでみて、
そこからさらに興味を持てた心理学者の本をしっかりと読んでいく、
という学びの道筋は、とても良いと思います。

専門の心理学者の方からは、
「ユングを10ページで要約するとはけしからん!」
という批判も聞こえてきそうですが、
その「10ページ」で終了するのではなく、
「入り口」となるわけですから、
この本は、非常にわかりやすい心理学の入り口を、
50個も作ってくれたな、と思うのです。

「幸福の心理学」
「自分を理解するための心理学」
「モチベーションの研究」

など、章立てもわかりやすくて良いです。

心理学に興味のない人には、かなり難しいと思うのでお勧めしませんが、
「心理学を学びたい」という人には、格好の入門書であり、
ホームラン本と言って良いでしょう。

『世界の心理学50の名著』
(T・バトラー=ボードン著、ディスカヴァー・トゥエンティワン )

追伸
ちなみに、590ページもあります(笑)。

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