書評/映画評

クワイエット・プレイス 破られた沈黙 ~「行動できない人」と「行動する人」

世の中、「行動できない人」と「行動する人」の
2パターンの人たちがいます。

その割合は、私の実感値で、「9対1」。

私が患者さんにアドバイスしても、
あるいは普通の人に健康のアドバイスをしても、
ほとんどの人は「無理です」「できません」と即答します。

「1日15分の朝散歩」だと、「無理です」率が、90%を超えるので、
『行動最適化大全』では、
「1日5分の日向ぼっこ」からはじめようと書いています。

行動してみてダメなら、それは理解できますが、
行動しないどころか、1秒で「無理です」という言葉が
反射的に出てくるのは、
最初から「行動しない」ことが、
その人の前提になっているのでしょう。

「行動できない人」は、「結果を出せない人」であり、
「自己成長しない人」であり、「現状から脱出できない人」であります。

「行動する人」は、「結果を出す人」であり、
「自己成長する人」であり、「現状を大きく変える人」です。

仮に失敗しても、そこに「気付き」があれば、成長につながる。
それを積み上げれば、確実に現状を大きく変えることができます。

最近、『行動最適化大全』に関連して、
こうした話を毎日のようにしているのですが、
映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は、
偶然なのか、まさしく「行動する」か「行動しないか」という
テーマの映画だったので驚いています。

今回の主人公は、エミリー・ブラント演じる母エブリンではなく、
その娘。聴覚障害を持つ少女リーガンです。

前作でも、彼女の「気付き」や「機転」によって、
家族が救われる場面がありましたが、
今回は彼女の「観察力」や「洞察力」、
そして「行動力」が、かなりの見所となります。

音に反応して襲いかかる怪物。
少しでも音を立てると殺される。

アメリカのほとんどの人は、
おそらく殺されてしまったという危機的状況。

そんな絶望的状況においても、
彼女は1%の可能性を信じ、
怪物を倒す方法を考え出します。

一方で、キリアン・マーフィー演じる、
生き残りの男性、エメット。

彼は、怪物に子供を殺され、妻も病気で失い、
生きる希望を失っています。
怪物の前で、「もう、どうにもできない」と諦めの状態です。

そんな彼が、リーガンと接する中、
「希望」を見いだしていく、という。

妻や子供を助けられなかった、「父性喪失」したエメットが、
「リーガンを助ける」という行為を通して
父性を取り戻していくのです。

エメットは、「行動できない人」。
リーガンは、「1%の可能性を信じて行動できる人」。

その2人が対照的に描かれることによって、
「1%の可能性を信じて行動する」ことの重要性が描かれているところが、
とてもおもしろかった。

怪物との戦いに限らず、
仕事でも、人間関係でも、諦めたら終わりなのです。
それでゲームセット。

どうせゲームセットするのなら、
1%のチャレンジをしても、失うものは変わりません。
感情で打ちのめされている暇があれば、「行動すべき」なのです。

ということを私もYouTubeで言っているし、
今回の『行動最適化大全』にも書いていますが、
なかなか行動の重要性に気付く人は少ない。

おそらく、この映画を見ても、
「行動する」か「行動しないか」というテーマに
気付く人は、ごく少数でしょう。

しかしそれでも、私は「行動する」ことの重要性を
訴え続けたい。

なぜならば、行動しない限り人生は変わらないから。

行動すれば、何かが起きる!

そんなことを考えさせてくれた、
『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は、
私にとって、おもしろい作品でありました。

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』樺沢の評価は・・・★★★★ (4・1)

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