書評/映画評

シャザム! ~意外にも「家族」と「承認欲求」のディープな心理ドラマが楽しめた!

『シャザム!』が、おもしろい!   
ヒーローものは、魂ゆさぶられないので極力見ないようにしていますが、
「『万引き家族』と同じテーマだから見たほうがいいよ」
というかみさんからのアドバイスで見たら、
まさに「家族」のテーマ。

血のつながっているだけの希薄な家族よりも、
支えあえる擬似家族の方がはるかにいい。
確かに『万引き家族』と同じテーマだ!

人間、生きていくのに必要なのは、他者からの「承認」。
家族からもらえなければ、絶望する必要もなく、
他人からもらえばよい、というチョーポジティブなテーマ。  

ヒーローものに対するパロディであるわけですが、
「他人を救う前に、自分を救え!」というテーマが良い。

ヒーローというのは、だいたい自分が傷つき、
満身創痍になり、それでも世界を救おうというパターンですが、
自分の精神状態が不安定で、他者も世界も救えるはずがない。

そんなヒーローもののお約束、
というか矛盾をズバリ突いているのも痛快です。
 

コメディとして笑いの部分もありながら、
人間描写と家族のテーマがしっかりと存在しているので、
見ごたえがあります。
 

一番残念なのは、予告編とポスター。
この映画の本当の魅力が1%も伝わっていません。

脳天気なポスターと映画のデキは真逆で、
非常に心理描写が繊細なデリケートな映画なのです。

ということで、
見逃さなくて本当によかった作品。

『シャザム!』樺沢の評価は・・・・・・・★★★★(4・2)

この手の娯楽映画としては、もの凄く高いです。

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