書評/映画評

TAR/ター ~天才と狂気

映画『TAR/ター』が凄かった。
ケイト・ブランシェットの鬼気迫る演技。

 
真剣に仕事に向き合うほどに「狂気」の世界へと足を踏み入れていく。
『ブラックスワン』や『セッション』を彷彿させる。

そもそも「天才」とは、「狂気」と紙一重の存在。
コンプライアンスが厳しくなり、
不適切な言動は一瞬でSNSで拡散されてしまう時代。

破天荒な「天才」は、
一瞬で消え去る時代とも言えます。
  
うまく行っているうちは、
取り巻きもマスコミちやほやしてくれるが、
何かトラブルが発生すると、手のひら返しの対応をとる。

うまく行っているときほど、
「天狗」にならず、謙虚さ、素直さを忘れてはいけない。
自分自身も、気をつけないといけないなと、
改めて思いました。

 
女性の社会進出。LGBTなど多様性の問題も、
上手にストーリーに組み込まれています。
周囲の人たちは、社会問題を都合良く利用しますが、
実は根深い「差別」はなくなってはいない。
そんな怖ろしさも描かれています。
 
数分間の長回しで、主人公のターが、音楽、オーケストラ、指揮
についてマシンガンのように語るシーンが何ヶ所もあります。
セリフ覚えるだけでたいへんでしょうが、
それを迫真の演技で演じきるケイト・ブランシェットの演技は、
本当に凄かった。
 
クラッシック音楽が好きな方。
コンサートによく行かれる方などは、
コンサートやオーケストラのバックステージを知れて、
さらにおもしろく見られるはずです。

映画『TAR/ター』樺沢の評価は・・・・・・★★★★☆(4・6)

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