書評/映画評

余命10年 ~12回泣いた!

『余命10年』、魂が揺さぶられました。
10回泣きました。いや、12回か・・・。
多すぎて途中で数えられなくなりました。

いまだかって、12回も泣いた映画の記憶がない。
とするならば、人生で最も泣いた映画、と言えるかもしれません

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『余命10年』は、「生きる」というテーマを、
どストレートに扱っています。

しかし、このテーマは難しい。

「難病もの」は、映画やドラマで、散々描かれていますから、
観客も慣れているし、非常に難しいジャンルです。

ありがちな、お涙頂戴の安っぽい演出では、
ちっとも心に響かないし、涙も流れません。

そんな中、小松菜奈の演技が凄い!!
まあ、私は以前より小松菜奈推しではありますが、
本作は、小松菜奈史上最高ではないでしょうか。

先日、藤井道人監督(『新聞記者』)の『情熱大陸』を見ました。
藤井監督の演出が、俳優陣の魅力を引き出したのでしょう。

例えば、病人が倒れるシーン。
リアリティに疑問を持った藤井監督は、
監修の医師に映像を送り、倒れ方が不自然ではないか、
丁寧に確認するのです。

実際に、まつり(小松菜奈)が倒れる映像は、
映画で見ると、ほんの数秒です。
その数秒に、ここまで心血を注いで演出しているとは。

全てのシーンが、自然でさりげないのです。
主人公に限らず、脇役たちも。

その現場を生で見ているかのように、臨場感があり、
心に刺さるのです。
 
坂口健太郎も、最初と最後で目の輝きが全く違います。
最初は、「抜け殻のような目」で、最後は「自信と頼りがいのある目」を
していました。

目の輝きによって、彼の人間的成長が見事に表現されていました。

黒木華、松重豊、リリー・フランキーなど、
脇役陣も素晴らしい存在感と演技をみせます。

黒木華は、大好きな女優でありまいすが、
本作では、登場シーンが少ないながらも、
圧倒的な存在感がありました。

本作を見ると、生きているだけで幸せ。
今日を楽しく生きることが大切というテーマが心に響くはず。

ほとんどの人は、病気になって初めて、
「健康」の重要性に気付く。

本作を見ることで、
「生きているだけで幸せ」と気付くことができれば、
「死にたい」という気持ちもなくなるでしょう。

ということで、
1人でも多くの人に見ていただきたい作品です。

『余命10年』 樺沢の評価は・・・★★★★☆ (4・7)

年間ベスト10の上位に入るレベルです。

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