精神医学心の話

最も重要な仕事術は「睡眠」である!

書店に行くと、たくさんの仕事術の本が並んでいます。
忙しいビジネスマンのほとんどは、
仕事を効率的にこなしたいと思っているかもしれません。

私は、最も重要な仕事術を一つ言えといわれたら、
「きちんと睡眠をとること」と答えます。

この世の中で最強の仕事術は、間違いなく「睡眠」です。

逆に言えば、「睡眠不足」によって、仕事効率は著しく低下します。
あなたの仕事効率を下げる最大の原因は、「睡眠不足」です。

例えば、ある研究によると、
5日間連続で睡眠時間を5時間以下に制限したところ、
認知能力が48時間連続で眠らなかった人と同程度まで低下した、
というデータがあります。

5日間の5時間睡眠で、2日間完全徹夜と同程度に、
脳の認知能力は低下するのです!

また別の研究によると、
十分な睡眠をとっていたトップ10%に
入っていた優秀な学生の睡眠時間を7時間以下に制限したところ、
その成績は下位9%まで落ち込んだ
というデータもあります。

7時間というと、決して少ない睡眠時間ではありませんが、
本来の睡眠時間より少しでも削っただけで、
成績の著しい低下を認めるのです。

数多くの研究と科学的データが示しています。

「睡眠不足」は、
注意・実行機能、即時記憶、作業記憶、気分、
数量的能力、論理的推論能力、数学的能力など、
ほとんど全ての脳機能を低下させるのです。

そんな状態で仕事をしても、仕事がはかどるはずもなく、
睡眠とそれに基づく健康なしで、ビジネスでの成功などあり得ません。

しかしながら、睡眠について勉強している人は意外と少なく、
多くの人は睡眠を悪くする習慣ばかりを実行しています。

仕事が忙しく、残業が多くなると、
ほとんどの人は睡眠を削ります。

しかし、睡眠を削ると、
日中の集中力は低下し、作業効率、
仕事効率は何十%も低下します。

結局、8時間で終わる仕事は、10時間かかります。
予定時間で仕事を終わらすことができず、さらに残業が増え、
睡眠時間を削るという悪循環に陥ります。

「思ったように仕事がはかどらない」
「仕事の効率が低下している」

とあなたが感じるのなら、
それは「睡眠不足」のせいではないか、
チェックしてください。

日本人の5人に1人は不眠症と言われています。

「寝付きが悪い」「グッスリと寝られない」「すぐに目が覚める」
「昼夜逆転生活になっている」など睡眠に関する悩みを持っている人は、
2千万人以上もいるのです。

そうした「日本人」の眠れないという悩みを何とか解決したい!
ということで、執筆したのが、
私の電子書籍『ぐっすり眠れる12の法則』です。

もし、「ぐっすり眠れない」と悩んでいる人がいましたら、
是非、参考にしていただきたいと思います。

『精神科医が教えるぐっすり眠れる12の法則
日本で一番わかりやすい睡眠マニュアル』
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