私のところには、
「Peing 質問箱」
https://peing.net/ja/kabasawa
への質問が、毎日大量に寄せられています。
よくある質問として、
「試験に落ちました。落ち込んで、立ち直れません」
「告白したのに、ふられました。落ち込んで、立ち直れません」
といったものがあります。
何か大きな「失敗」をしてしまい、
精神的なダメージを受けて立ち直れない、というパターンです。
途中であきらめるから、
そこで結果が確定して「失敗」や「負け」になるのです。
1回目ふられても、また告白する。
また、ふられて告白する。
3回目で、OKの返事をもらえば、それは「失恋」にはなりません。
試験に落ちたとしても、そこで一念発起し、
必死に勉強し、翌年「合格」すれば、
それで「成功」じゃないですか?
多少の「つまづき」があったとしても、
そこで「落ち込んで」、意気消沈し、行動を止めてしまうから、
「負け」や「失敗」が確定するのです。
むしろ、その「つまづき」を徹底的にフィードバックする。
うまくいかない原因を徹底的に分析し、修正し、補正し、
再チャレンジにつなげていく。
そうすれば、
それは「負け」でも「失敗」でも「つまづき」でもなく、
「非常に貴重な経験」であることに気づくでしょう。
と、観念的な話をしても、ほとんどの人は理解できない。
しかし、実際の「実例」があれば、
「やっぱりそうなのか」と腑に落ちるはずです。
丁度、昨日見た「情熱大陸」が、
まさに「失敗」を「貴重な経験」に変える話でした。
サッカー、サムライジャパンを支える若きエース、堂安律選手(20歳)。
突破力のあるドリブルから、シュートを決める。
20歳にして、日本の攻撃の中軸になりつつある堂安選手のドキュメント。
私が一番印象に残ったのは、
堂安選手は、小学4年生でセレッソ大阪の入団選考を受けて、
なんと落選したそうです。
その「悔しさ」もあって、
その日から目の色を変えて練習に打ち込んだそうです。
そして、「セレッソ大阪から入団オファーをもらい、それを1秒で断る」
ことを目標に、必死に小学校の3年間、サッカーに打ち込んだとのこと。
中学校へ進学する際に、セレッソ大阪からオファーを受けるもののそれを断り、
ガンバ大阪への入団を果たします。
その後、高校生でガンバ大阪で活躍し、
現在は20歳にして、日本代表の貴重な攻撃陣の一員となっています。
小学4年生でセレッソ大阪の選考に落選して落ち込んでいたら・・・。
現在の堂安選手はないでしょう。
「落選」を落ち込むのではなく、それを「バネ」にし、
精神的な悔しさを「モチベーション」に変えたからこそ、
現在の堂安選手がいるのです。
あなたが、何かに大きくつまづいたとしても、
落ち込む必要は微塵もない。
それは、「貴重な経験」であり、「絶好のチャンス」です。
やめないかぎり、あきらめない限り「負け」も「失敗」も確定しない。
落ち込む暇があれば、再度のチャレンジに向けて、
全エネルギーを投入し、次に勝つ。
チャンスを手にすれば良いだけです。