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天皇陛下の食事をいただきました

1日1回、おいしいものが食べられれば、
それ以上の幸せはない。

おいしいものを食べるのが趣味。
というか、生き甲斐の樺沢ですが、
最近の加熱するグルメブームには、少々辟易としています。

ミシュランで星がついたリ、ちょっと雑誌で紹介されると
全く予約がとれなくなる、という現象。

もちろん、本当においしく、サービスも素晴らしい店もありますが、
「半年待ってこの程度!?」と、ガッカリすることの方が多いです。

ということで、私は予約不能の人気店よりも、
まだあまり有名ではないだけで、
実力は「予約不能店」以上、という店に行くのが好きです。
あるいは、そのレベルの店を発掘するのが楽しみです。

そんな凄く有名ではないけども、
料理の世界では知る人ぞ知る名店が二子玉川にあります。
それも、私の事務所のすぐそばに。

「花冠陽明庵」
http://matsumoto-sakafumi.jp/hanakan.html

食べログの「二子玉川」では、第4位なので、
かなりの有名店ですね(笑)。

そこで、先日、すごい料理をいただきました。

令和大礼記念祝賀の膳。

歴代の天皇陛下のご即位の「大礼大餐」の料理を再現して
いただくという、超、贅沢な企画。

今回、令和となり新天皇のご即位をお祝いするための、
特別なコース料理。

8日間限定でしたが、なんとか予約がとれました。

「鶉肉漬焼」「寄せ金柑」「日の出蒲鉾」などの
「大礼大餐」の料理以外。

地方饗饌三方臺

それに加え、歴代の天皇の好物。
例えば、孝明天皇の「色飯」、
明治天皇の「牛肉香煎焼」、
明仁上皇の「鮑大船煮」、
昭和天皇の「うなぎ茶漬け」などが入り、
コースに変化とバラエティが加わります。

蛤の澄椀
色飯。鯛のそぽろと錦糸卵。
鮑大船煮

特においしかったのは、「うなぎ茶漬け」。
絶品です。

昭和天皇の好物、鰻茶漬け

草餅の雑煮(白味噌じたて)もおいしかった。

草餅の雑煮、白味噌仕立て(5月に食べるときは、必然的に草餅になるそうです)

5年ものの「鮎ずし」も、人生初体験。

そして、「牛肉香煎焼」。

牛肉香煎焼

明治天皇は、日本で初めてステーキを食べた人物として
知られますが、その時に食べた食べ方を再現。
当時はソースというのがないので、
「麹味噌」で食べたそうです。

今回の全ての料理がそうですが、古文書を参照にしての再現料理。
当時の調理法を、可能な限り再現した逸品となっています。

和食の研究家としても有名な、店主、松本栄文さんだから
こそ再現できる料理、他では食べられるない唯一無二の料理と言えるでしょう。

「刺し身」と「お造り」違い。
「献立て」と「お品書き」の違い。
など、和食の歴史を奈良、平安時代まで遡った解説は、
松本さんの口上ともあいまって、極めて興味深い。
最高の酒の肴となりました。

魚のヒレが刺さっているのが、本来の「刺し身」だそうです。
お品書き

器も素晴らしく、伊勢神宮の神木から作られた箸置きや、
菊の御紋の入った、皇室御用達の食器(皇室で使われているのと同じもの)
というこだわりよう。

伊勢神宮の御神木で作った箸置き

そして、最後の引き出物の「菊焼き残月」(どら焼きのようなお菓子)は、
「虎屋」の特注品で、皇居で開催される「園遊会」の下賜品と全く同じものだと。
凄いこだわりです。

全22品。
全部食べられませんので、一部、持ち帰りました。

歴代の天皇陛下が食べていたものを再現して、
これだけ食べられて、3万5千円は安いと思います。

これこそ、唯一無二の体験。

こういう、ただ食べるだけではなく、
文化や歴史の理解を深めながら食を楽しむ。

これこそ、最高の娯楽であり、人生の楽しみと言えるでしょう。

飲食店の良さ。
「おいしい」「おいしくない」は重要ですが、
こういう、万人には理解不能なマニアックな店が私は好きです。

「こだわる」ということが、人生を楽しくする。
改めて再確認させていただきました。

追伸
ここまで盛り上げておいて、最後に残念なお知らせを一つ。

「花冠陽明庵」さんは「紹介制」なのです。
なので、一見さんは行くことができません・・・。

もし、どうしても、どうしても行きたい、という方がいましたら、
今度、樺沢と会ったときに「花冠に行きたい!」と言ってください。

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