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「睡眠薬」を飲んでいると、メンタルが改善しない理由

>「睡眠、運動、朝散歩」全部やっています!
>それでも、調子が良くなりません。

という方が、時々います。

実際に、対面で詳しく話を聞いてみると、
「睡眠、運動、朝散歩」の精度が、
もの凄く低いのです。

それぞれ、30〜50点くらいでしょうか。

それでは、
調子がよくなるはずもありません。

メンタル疾患が回復しないのも当然です。

ただ、やっているだけでは、意味がありません。
精度を上げて行くことが必要です。

基本に忠実に、正確に行うことです。

「睡眠、運動、朝散歩」の方法は、拙著
『ブレインメンタル強化大全』(サンクチュアリ出版)

に書かれていますので、参考にしてください。

ちなみに、樺沢の
「睡眠、運動、朝散歩」の自己採点は、
70〜80点くらい。
まだまだ、改善の余地を感じます。

先日の大阪での『7つの武器』セミナーの懇親会で、
「睡眠、運動、朝散歩」やっていますか?
という話題が出ました。

やっています!!
という人。

詳しく話を聞くと、
睡眠薬を飲んで7時間以上の睡眠をとっている。
という人が、二人もいました。

「睡眠薬を飲んでいる」ということは、
明らかに「睡眠が整っていない」ということ。

“「睡眠」が整っている”
とは、どうみても言えませんね。

メンタル疾患の発症の時期。重度の時期。
あるいは、仕事やプライベートでストレスが重なり、
「全く眠気が出ない」ということはあります。

そうしたときに、
一時的に睡眠薬を使うことには、
反対しません。

しかし、半年、一年も続けている人は、
減らしていく。やめるように努力すべきです。

先ほどの2名に、
「睡眠薬を飲まないとどうなりますか?」
と質問すると、「全く眠気が出ない」
との答えでした。

夜遅い時間になっても、全く眠気が出ない。
これは、とうてい「整っている」とは、言えません。

正しい生活習慣をしていれば、
眠気が出るのが普通なのです。

間違いなく
「間違った生活習慣」をしているのです・
だから、眠気が出ないのです。

そこで「すべきこと」は、
睡眠薬を服用することではなく、
生活習慣を調整することです。

何か、睡眠によくない
生活習慣をしているのです。

それを突き止めて欲しい。
そして、改善して欲しい。

原因として多いのは、
「飲酒」と「スマホ」です。

寝る前2時間以内の、
興奮系娯楽(ゲーム、ドラマ)、
激しい運動
食事
などもよくない。

寝る直前までの、チャットや電話
コミュニケーションも「楽しい!」
としたら、それは興奮系娯楽。
睡眠を妨げます。

朝散歩をして、体内時計をリセットするのは必須。
寝る前、90分前入浴も取り入れたい。

やるべきことは、山ほどあります。

全部やっている人。
全部できている人は、ほとんどいないでしょう。

眠気が出ない人。
睡眠の質が低い人。
中途覚醒が多い人は、
寝る前の生活習慣を、
しっかりとチェックして欲しい。

睡眠薬を服用していたAさん。

仕事から帰ってきて、
ほぼ毎日、中強度の運動をしているそうです。
素晴らしいですね。

しかし、その時間帯は、
夜19時〜20時でした。

次の日、朝が早いので、22時には寝たい。

しかし、眠気が全く出ないので、
睡眠薬を飲んで、22時に就寝するそうです。

Aさんが眠れない理由は、
間違いなく「寝る前の運動」です。

寝る前2時間以内は、激しい運動をしてはいけない。

私のYouTubeでは、何度もお伝えしています。

では、2時間前に終わっていればいいのか?
というと、個人差があります。

2時間前ギリギリに終わっても、どうでしょう?

交感神経(昼の神経)から副交感神経(夜の神経)
に切り替えるのには、最低でも90分。
通常120分必要です。

自律神経のバランスが悪い人は、もっとかかるのです。

自律神経失調症、うつ病などのメンタル疾患の人は、
自律神経のバランスが悪いのです。

だから、その切り替えに、3時間かかるかもしれません。

>寝る前2時間以内は、激しい運動をしてはいけない。

「最低2時間」という意味で、人によっては、
もっと時間がかかるのです。

スポーツジムから帰ってきたばかりの
興奮した状態で寝ようとしても、不可能です。

だから眠気が出ないのは当然です。

なので、運動の終了時間を、
あと1時間か2時間早めるべきでしょう。

そうすると、眠気は出るはずです。

というか、激しい運動をした後に、
眠気は出ます。

その一瞬のタイミングで、布団に入れば、。
睡眠薬を頼らずに眠れます。

そのタイミングを逃すと、
次に眠気が出るのは90分後です。

やはり、睡眠薬を飲まないと眠れないというBさん。

寝る前の生活習慣を聞くと、
寝る前にお風呂に入る回数が、もの凄く少なかった。

お風呂は、あまり好きではないと・・・。
メンタル患者さん、あるあるです。

>深部体温が1度下がらないと、眠気は出ない。

これが、睡眠の法則です。

体内時計が整った、健康な人は、
夜になると、自然と体温が下がっていきます。
自然に眠気が出て、深い睡眠に入っていく。

眠気が出ない人は、体温が下がりづらいのです。

だから、お風呂に入って、身体から蒸発する水分に
熱を奪わせる。
気化熱によって、体温を下げる必要があるのです。

だから、寝る前に風呂やシャワーを浴びて、
強制的に体温を下げるべき。

お風呂なら、90分前に上がる。
シャワーなら、60分前に上がる
イメージです。

なお、この風呂を上がって、
体温が下がるまでの時間は、
あくまでも目安であり、個人差があります。

女性は男性よりも、
入浴後の体温が下がりやすいので、
風呂上がり60分で、強い眠気を出す人もいるようです。

眠気が出てきたら、
そのチャンスを逃さずに、
すぐに布団に入るべきです。

いずれにせよ、眠りが悪い。
眠気が出ない。睡眠薬を飲んでいる。
という人は、毎日、風呂やシャワーに入って、
体温を下げる工夫をするべきです。

運動した後。
入浴した後。
何分後くらいに、眠気が出てくるのか。
一度、正確に測定するのも良いでしょう。

「睡眠薬を飲んでいる人」=「眠気が出ない人」
は、メンタルと身体に悪い生活習慣をしているのです。

その証拠、徴候が、
「眠れない」という症状に表れている。

その原因を放置して、
自然に調子が良くなるでしょうか?

良くなるはずがないのです。

その悪い生活習慣は、
睡眠だけではなく、メンタル全般に悪さをしている
可能性が高い。

だから、睡眠薬を飲み続けると、
メンタル疾患が回復しないのは、
当然と思います。

もっと自分の生活習慣を注意深く観察し、
一つ一つ、生活習慣の改善をしていって、
欲しいです。

追伸
睡眠薬は減らして欲しいのですが、
いきなり止めてしまうと、激しい不眠に襲われます。

減薬や中止は、
生活習慣をしっかりと改善し、
自然な眠気が出るようになった後にすべきです。

追伸2
自分の睡眠を調整したい。
生活習慣を整えたい人に読んで欲しい本
 ↓ ↓ ↓
『ブレインメンタル強化大全』(サンクチュアリ出版)

追伸3
あなたのお子さんが、
「夜更かし」「スマホの使いすぎ」で
生活習慣が乱れてしまったときに読んで欲しい本
 ↓ ↓ ↓
『19歳までに手に入れる 7つの武器』(幻冬社)

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