先日の忘年会での話。
「セロトニンをバンバン出したい。
圧倒的にセロトニンを出して、強烈な癒しの状態に入りたいのですが、
何か良い方法はありませんか?」
という質問をされました。
そこにいた数名の女子も、
ドーパミンやエンドルフィンよりも、
セロトニンが一番興味がある、
「私も、セロトニンを出したい」
と同じことを言っていたので、
興味深いなあ、と思いました。
セロトニンを出す方法は、
拙著『神・時間術』や『脳を最適化すれば能力が2倍になる』
でも書いたように、
1 日光を浴びる
2 リズム運動
3 咀嚼
が基本です。
しかし、さらにセロトニン神経を強化したい人は、
他にどのような方法があるのでしょうか?
それについて書かれているのが、
日本のセロトニン研究の第一人者、有田秀穂先生の
『セロトニン欠乏脳』です。
具体的には、「呼吸法」「姿勢」「瞑想」などが、
上級者向けのセロトニン・トレーニングとなります。
例えば、セロトニンを活性化する呼吸法とは、
どのようなものなのか?
#吸気よりも呼気の時間は2倍以上
#息を全て吐ききる
#具体的な横隔膜の使い方
など、30ページ以上にわたって、
詳しく解説されています。
「セロトニンをバンバン出したい」人は、
こうした正しい「腹式呼吸」を実践するべきです。
セトロニン神経が非常に鍛えられた状態は、
言うなれば、「禅僧」のような状態です。
常に平常心で、動じることもなく、決して怒ることもなく、
平穏な心の状態が維持できる。
本書では、「釈迦」「禅」「平常心」などの話も書かれていて、
セトロニン上級者を目指す人にとっては、
気付きの多い本になっています。
科学的な根拠が豊富ですが、
「新書」ということもあり、簡明でわかりやすく書かれていますので、
サラッと読める。
セロトニンについて、もっと理解を深めたい。
そして、もっとセロトニンを分泌させたい、
という人にはお勧めの1冊です。
ちなみに、セロトニンが不足した状態は、
「キレやすい」「怒りっぽい」「気分が不安定」です。
「キレやすい人」「怒りっぽい人」も、
是非、セロトニン・トレーニングを行ってほしいと思います。
『セロトニン欠乏脳 キレる脳・鬱の脳をきたえ直す』
(有田秀穂著、NHK出版)
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