朝5時に家を出て、始発の新幹線で神戸に移動。
終日、「日本精神神経学会」に参加して、
1日中、勉強していました。
私が一番興味があったのが、
シンポジウム「インターネット依存の現状と課題」。
二番目に興味があったのが、
シンポジウム「
どちらも、とても勉強になる内容で、
わざわざ神戸まで聞きに来たかいがある、
というものです。
自分の専門領域に関しては、普段から情報収集しているので、
かなり最先端の情報、知識を持っているはずですが、
自分の専門ではない領域について、
専門家の先生から、網羅的に一気に学べるのが、
学会のいいところです。
忘れないうちに、
学会からの「気付き」をシェアしたいと思います。
今回は、
「インターネット依存の現状と課題」です。
私の「気付き」を箇条書きで列記します。
#世界保健機関(WHO)が、ゲーム依存症を「ゲーム障害」
国際的に疾患として認められ、改訂版国際疾病分類「ICD─
新しい診断名として追記されることになった。
#世界的で、スマホ依存症、ゲーム依存症はが注目を浴びている。
#中国、韓国、台湾などのアジアで、
#インターネットの長時間使用で、
「睡眠障害」「IT眼症」(頭痛)、「スマホ指」(小指の変形)
テキストサム損傷(親指の腱鞘炎)などが起きる。
#男性はゲーム、
#インターネット依存の寛解率は、年率60%
2年で、84%は寛解する。
つまり、重度のインターネット依存が長期化することは、
#軽度のインターネット依存、
すぐに治療を要するということはないが、
「学校に行けなくなる」レベルになると、医療の介入も必要。
#発達障害の子供はインターネットにはまりまやすい。
逆に、インターネット依存をみたら、
#
治療した方がいい場合が多い。
#コミュニケーション良好で、
ゲームにはまって、ゲーム依存症になるケースはほとんどない。
#不登校やコミュニケーション不全など、
はけ口的にゲームにはまっていくことが多い。
#ゲーム依存症の中には、
射幸心を煽るゲームにはまる「ギャンブル依存症」が、
#インターネット依存といいながら、
発達障害、不登校、ギャンブル依存など、別な病気、
「インターネット依存」「ゲーム依存」
親が相談に来るケースが多い。
つまり、真の問題はインターネットの長時間使用ではない。
インターネットの長時間は、「原因」ではなく、「結果」
#インターネット依存の対処法
(1)スマホの使用時間をチェックする(アプリなどを使用)
(2)デジタル・デトックス(使用時間を制限する)
(3)スマホを使いづらくする
・通知機能をオフ
・画面をモノクロにする
・低速契約(使用量が越えたら、強制的に低速になるようにする)
・パスワードを複雑にする
・スマホをカバンの中に入れる
(4)運動、野外に出る機会を増やす
スポーツプログラムの参加が効果がある
(5)人と会う、コミュニケーション
#断ネットする場合は、「2週間」以上が必要。
断ネットを3、4日しても、意味がない。
私も含めて、多くの人が漠然とイメージしていた
「インターネット依存」とは全く別の病態が
浮き彫りにされたと思います。
2年で84%の寛解率は、極めて高い。
つまり、大部分は、放おっていても治るので、
ということ。
ただ、インターネットを長時間する人の中には、
発達障害、不登校、ギャブル依存症、うつ病など、
別の病気が隠れている可能性があるので、
そこは注意する必要がありそうです。
もし、「あなた」もしくは、「あなたのお子さん」が、
ネットをかなりの長時間使用としいるようであれば、
「インターネット依存の対処法」を参考に、
早めに対策を講じることです。
スマホより楽しいことは、世の中たくさんあります!
そこに、もっと目を向けて、人生をエンジョイしましょう。
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