孤独を癒やすのは、、、「人」。
映画『クライ・マッチョ』を見ました。
91歳のクリント・イーストウッド監督、主演。
『グラン・トリノ』や『運び屋』と同様、またまたの「父性」テーマ。
今回のイーストウッドの役は、
年老いたカーボーイ。イーストウッドは、
昔、多くの西部劇でカーボーイ役を演じていただけに、
自身の投影とみるべきでしょう。
「父性」とは、断ち切る力。
「厳しさ」とともに描かれるのですが、
本作では「父性」の「優しさ」の側面を描いている点が、
過去のイーストウッドの父性映画との大きな違いでしょうか。
「父性」とは、
「リスペクト(敬意)」と「そうなりたい」という気持ち
と関連しています。
本作のイーストウッドの「優しさ」を見ると、
誰もが「こんな風に歳を取りたい」と思うはず。
だからこそ、
父性の「優しさ」の側面を描いている
と言えるのです。
歳をとるほどに、「孤独」の恐怖が迫りつつある。
そして、孤独を癒やすのは、、、「人」しかいないと。
「老い」を描いた作品は、
どうしても悲しい雰囲気になりがちですが、
非常に前向きで、ポジティブな作品です。
『クライ・マッチョ』 樺沢の評価は・・・ ★★★★ (4・2)
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