映画『インセプション』、IMAXで鑑賞。
凄い! 凄い! 凄い!
もし、『インセプション』を見ていない人がいたら、
見ておいた方が良いと思います。
樺沢にとっての映画史上歴代ベスト10に入る作品だから。
ベスト10というか、ベスト5に入るでしょうか。
『インセプション』は、映画史上、
最も難解な映画の1本と言って良いでしよう。
映画のストーリーというものは出尽くした、
と言われていますが、そんな中で、
ここまで奇想天外なストーリーを翻案できるノーラン監督の
頭の中はどうなっているのでしょう?
ラストシーンの議論は、真っ二つに分かれるし、
また分かれるようにも作っています。
改めて見直したのは、ストーリーの辻褄よりも、
まずは「心理描写」や圧倒される「映像」を、
素直に楽しめばいいということ。
「父親との和解」のテーマ。
コブが妻・モルの自殺の自責の念から逃れられない描写。
「父性」と「自殺」というのは、
私が精神科医としてずっと探求し続けているテーマそのもの。
それをクリストファー・ノーラン監督が、
物語の主軸にすえている時点で、
圧倒的に共感せざるを得ないのです。
映画史に残る、この1本。
是非、IMAXで見ていただきたい。
こんなチャンスは、滅多にないから。
追伸
『インセプション』完全解読
昔のメルマガに掲載した2万6千文字の原稿があります。
昨日、読み直してみたのですが、よくもまあ、
これほどの原稿を書くエネルギーがあったものだと、
10年前の自分に驚かされます。
出版記念講演会が終わったら、
整理して公開したいなあ。
『インセプション』樺沢の評価は・・・★★★★★(星5・0)
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