ウイスキー好きの私としては、
ウイスキーについて、
いろいろと勉強しています。
「ウイスキー・プロフェッショナル」という
ウイスキーのソムリエ的な資格も持っています。
9月10日発売の
『ジャパニーズウイスキー入門
現場から見た熱狂の舞台裏』
(稲垣貴彦著、角川新書)
が良かった!!
『ジャパニーズウイスキー入門』というタイトルですが、
『ジャパニーズウイスキー大全』というべき一冊。
ウイスキー入門というと、
♯ウイスキーの製造プロセス
♯ブレンデッドとシングルモルトの違い
♯5大ウイスキー、地域による違い、特徴
などが、紋切り型に説明されています。
どの本も、似たようなことが
書かれているのです。
もっと違った切り口でウイスキーを語れないのか?
と以前から思っていましたが、
本書の「ジャパニーズウイスキー」に特化した切り口は、
ユニークでかつ、読み物としてもおもしろい!
ジャパニーズウイスキーの歴史から始まり、
特に最近のクラフトウイスキーという
小規模な地ウイスキーの動向について、
非常に詳しく解説されています。
本書の著者は、富山県にある
三郎丸蒸留所の経営者兼チーフブレンダー、
37歳の稲垣隆彦さん。
若手のウイスキーの作り手から見た、
日本のウイスキーの現在と未来、
という視座で書かれた本は
今までになかったものです。
曾祖父がはじめたウイスキー事業を受け継ぎ、
クラウドファンディングという最新の手法を使い、
「三郎丸蒸留所」として再興させる物語。
地元の鋳造技術を使った
世界初の鋳造蒸留器「ZEMON」の開発。
富山県産のミズナラを使った
樽作りへの挑戦。
「地元」への強いこだわりなど、
非常に興味深く読みました。
2013年には、10ヵ所しかなかった
日本のウイスキー蒸留所。
2023年には、98ヵ所と、
10倍に増えています。
輸出金額も、10倍増!
空前の
ジャパニーズウイスキー・ブームでありますが、
喜んでばかりもいられません。
ジャパニーズウイスキーが抱える問題点についても、
鋭く指摘されています。
バーに行くと、
ジャパニーズウイスキーがたくさん並んでいます。
こうした予備知識を知った上で、
改めてジャパニーズウイスキーを飲むと、
さらに「おいしく」「楽しく」飲めると思います。
『ジャパニーズウイスキー入門
現場から見た熱狂の舞台裏』
(稲垣貴彦著、角川新書)
【全動画プレゼント】
あなたの悩みの95%は解決する。
YouTube「樺チャンネル」の全動画4000本のリストをプレゼント中。
今すぐダウンロードしてください。
https://canyon-ex.jp/fx2334/z6j0NW