統合失調症は、「治る病気」になった！？

５月２４日は「世界統合失調症デー」だそうです。

私が精神科医になった３５年前は、
統合失調症は精神病院の約半分の入院数を占め、
寛解、社会復帰の難しい病気でした。

しかし、向精神薬の飛躍的な進歩、
「精神分裂病」からの呼称変更と社会的な偏見の軽減もあり、
寛解して社会復帰できる病気になったことは、
隔世の感があります。

寛解率で５０～６０％。
完全寛解率で３０％というデータもあります。

メンタル疾患の治療は進歩しないと・・・
と思う人も多いでしょうが、
１０年、２０年という単位で見ていくと、
その治療は進歩し、
社会的な差別や偏見も軽減していることは、
非常にうれしいことです。