書評/映画評

「文書」と「文章」は違う 「ビジネスメール」と「ビジネスメッセージ」は違う

拙著『知性大全』(サンクチュアリ出版)の中で、
樺沢のこだわりの1行があります。

>「文書」と「文章」は違います。

「文書」と「文章」の違いを意識できている人は
非常に少ないでしょう。

「文書」は9割AIに書かせてもいいけども、
「文章」は5割までに、とどめよう。

というのが、『知性大全』でお伝えしている
AIを使った文章の書き方のコツ。

「文書」とは、書式や書き方、スタイルが
決まっている書類のこと。
請求書、報告書、契約書、稟議書、議事録、
ビジネスメール(依頼、お礼、謝罪)などは
すべて文書です。

「文書」は、創造ではなく
「作業」に分類されるので、
9割をAIに任せても大きな支障はない


一方、「文章」とは、書き手の思考や意見、感情や
体験を表現するための文字列(テキスト)です。


伝達をベースにしながら、コミュニケーション、
理解、共感などを目的とします。


文章には「個性」や「オリジナリティ」が必要です。
文字列によって「感情」や「思い」を伝達する
必要があるため、これはAIが不得意とする領域です


(以上、『知性大全』P108-109より引用)

「文書」と「文章」の違いを意識して、
「文書」はAIでさっさと終わらせる。
「文章」には感情やオリジナリティを注入して、
個性を表現する。

これが、樺沢流のAI文章術です。

『知性大全』も出版されましたので、
アウトプット・モードから、
インプット・モードに切り替え、
最近、毎日、読書しているのですが、
そんな中の一冊、

『頭のいい人だけが知っているズルい伝え方』
(白鳥マキ著、ばる出版)

を読んで、ハッとしました。

本書のポイントは、
「ビジネスメール」と「ビジネスメッセージ」は違う!
ということ。

>用件を伝えるだけのビジネスメールは、
>AIが完璧に書いてくれる。

>これからの時代は、
>相手が喜ぶメッセージを伝えられる能力が必須。

>感情のこもった「ビジネスメッセージ」を書いて、
>相手の「行動」を促そう
というものでした。

まさしく、
「文書」と「文章」
「ビジネスメール」と「ビジネスメッセージ」
同じ視点で語られており、
「文章」/「ビジネスメッセージ」では、
感情や個性というものを大切にしないといけない

と、その本質、根幹も同じ。

非常に鋭い洞察の本だと思いました。

AI時代においては、
人間は「人間にしかできない仕事」に
集中特化、すべきです。

「感情を動かす」ことは、人間にしかできない。

「人の感情を動かすビジネスメッセージを書ける人」
は、AI時代に圧倒的に差別化できるし、
「選ばれる人」になることは、間違いないでしょう。

拙著『知性大全』は、
知性、AI、情報処理、仕事術について、
抽象度をできるだけ高く、お伝えしました。

つまり、汎用性が高く、古くならない。
思考法、知的生産性の本質を貫くことを意識しました。

具体的なノウハウ、小さな工夫、については、
書かれていないので、
「個別・具体」に特化した本で、
個別スキルを補う必要があります。

文章には、感情を込める必要がある。

感情を込めた文章、メールの書き方に特化した
「個別・具体」的に、詳細なノウハウが
56項目も紹介されているので、
ビジネスのメール、メッセージが苦手な方は、
『ズルい伝え方』を読んで、
「メール、メッセージの書き方」という
個別スキルを学んでください。

ビジネスパーソンや会社員にとって、
ビジネスメール、メッセージ、チャットは
なければ仕事ができない。
不可欠なものです。

しかしながら、ほとんどの人は、
ビジネスメールやメッセージの書き方を
1度も習ったことがないのです。

毎日使う連絡ツール。
そして、コミュニケーション・ツールなので、
その上手、下手によって、
ビジネスの成功を左右するほどなのに、
「1度も学んだことがない」というのは、
非常にもったいないと思います。

1度学べば、一生使えるのですから、
本書でビジネス・メッセージの基本を
学んで欲しいです。

『頭のいい人だけが知っているズルい伝え方』
(白鳥マキ著、ばる出版)

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