書評/映画評

mentor ~「インプット大全」が映画に登場!

>トラウマを乗り越える方法

PTG(ポスト・トラウマティック・グロース/
心的外傷後成長)という心理用語があります。

トラウマ(心的外傷)を経験した後に、
それをきっかけとして人間的に大きな成長を
遂げた状態や人を指す言葉です。

心に大きな傷をおった場合、心が打ちのめされ、
メンタルがやられ、悲惨な人生になることが多い。

一方で、トラウマをバネにして、
社会的な成功、達成をする人が一定数いるのです。
それが、PTGです。

幼少期や10代にトラウマを持つ人は多い。
それを、どう乗り越えるのか。

「トラウマと向き合う」という方法があります。
カウンセリングなどがそうですね。

トラウマを忘れる。できるだけ、考えない。
記憶が薄れるのを待つ。という方法もあります。

トラウマをバネに、今を必死に生きる。
PTGを目指す、という方法もあります。

そんなトラウマの3つの対処法を、
3人の登場人物に割り振り、
トラウマをどのように乗り越えるのかを
学べる作品が映画『mentor』です。

映画『mentor』、ヘビー級の重厚な作品。
 
「罪のつぐない」と「赦し」。

あるいは、トラウマをどう乗り越えるのか、
という、非常に難しい問題を扱いつつも、
エンタメとして見せきる力がある。
 
前半は重苦しいものの、後半の展開に意外性あり。
綾野剛の演技が、凄かった。
 
綾野剛が演じるメンターが、
♯過去は変えられないから今を生きろ。
♯不安になったらランニングしろ。
♯怒りがわいたら、3秒待て。

みたいな、樺沢がいつも言いそうな言葉を
次々と口にします。
 
樺沢の本が、彼の書棚の中に
登場するのではないか・・・・
と思っていたら、
最後の自己啓発本が束ねられた中の一冊に、
なんと
『インプット大全』という背表紙が見えました!

 
といっても、
白地に青文字で書かれた『インプット大全』。
 
青地に白文字で書かれた
樺沢の『インプット大全』とは別物。

 
こうした映画の小道具の本は、
いちいち使用の許諾をとるのも面倒なので、
小道具さんが、一冊、一冊、手作りするのです。
 
ということで、映画『mentor』には、
『インプット大全』という名の本が登場していた
のでした。

 
世間的には、自己啓発本とは、
こういう見られ方をしているのか、
と思うとちょっと微妙。

いろいろと考えさせられる作品であります。

『mentor』樺沢の評価は・・・・・・ ★★★★☆(4・5)

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