書評/映画評

危機を乗り越えるマインドフルネス ~マインドフルネスで、ストレスフリーになる!

ストレス解消に、マインドフルネスは効果がありますか?
マインドフルネスは、メンタル疾患に効果がありますか?

など、マインドフルネスについての質問を
よくいただきます。

しかしながら、私は今までの本で、
マインドフルネスや瞑想を、ほとんど取り上げてきませんでした。

というか、名前くらいは出てきたでしょうが、
具体的な効果や具体的な方法について、
一度も紹介したことはありません。

『ストレスフリー超大全』は、
「ストレスを受け流す対処法」の百科事典ですが、
当然、マインドフルネスが載っていてもおかしくないのですが、
実は載っていません。

敢えて載せなかったのです。

なぜかというと、マインドフルネスは、
簡単ではないからです。

いや、マインドフルネスは、実はとても簡単です。

マインドフルネスは、
「今、ここ」の現実に気づき客観視すること。

ですから、「マインドフルネスの状態になる」ことは
3秒もあれば、誰にでもできます。

そして実際には、1分や3分の時間があれば、
十分にマインドフルネスはできます。

私も、最近はコロナで電車も空きましたが、
満員電車の中で、よくマインドフルネスをやっています。

しかしながら、マインドフルネスを習慣化し、
効果を実感するまで継続していくのは、かなり難しいのです。

ほとんどの人は、いつのまにか、
やらなくなってしまいます。

例えば、部下の失敗にカッとして、怒鳴りつけそうになったとき、
「今、自分はカッとして怒鳴ろうとしている」と
自分自身を観察できる人は、マインドフルネスができている人。

つまり、このような「いざ」という時にマインドフルネスが使えないと
普段,練習している意味がありません。

しかし、咄嗟にそれができるレベルになるには、
なかなか難しいと思います。

逆に言えば、マインドフルネスが使えるようになると、
イライラしたり、怒ったりすることもない。
失敗しても、それをクヨクヨと引きづらない。
感情をサーッと受け流すことができる。

「ストレスを感じている自分」を認識することができれば、
それを避けることができる。

ストレスフリーのための最強の対処法が
マインドフルネスである、と言っても過言ではありません。

また、私はYouTubeでたくさんの質問を受けています。

不安な感情が、1日に何度もわき上がります。
昔の失敗体験がよみがえり、自己嫌悪に陥ります。
すぐかっとして、子供を怒鳴ってしまいます。

という質問は多いですが、こうした悩みに対して、
「マインドフルネス」は絶大な効果があるのです。

『ストレスフリー超大全』は、
ストレス対処法の基本を網羅した本ですが、
ある程度、そういう基本的なストレス対処ができない人が、
いきなりマインドフルネスをしても、
難しいのではないかと思っています。

しかし今、『ストレスフリー超大全』が世の中に出て、
10万部のベストセラーとなり、たくさんの人に読まれるようになった。

つまり、基本的なストレス対処法を身につけた人が増えた今、
私の中では、「ストレス対処法」の中・上級編ともいえる
「マインドフルネス」を、そろそろ紹介していこう、
と思っています。

その証拠に
9月1日発売の新刊『ブレインメンタル強化大全』では、
マインドフルネスについて、「1項目」(2ページ)書いていますし、
実際に具体的にマインドフルネスのやり方について解説しています。

さらに数日前、マインドフルネスの簡単なやり方についての動画を
YouTubeで公開したばかりです。

『簡単にできるマインドフルネス』(4分22秒)

とはいえ、私はマインドフルネスの専門家ではないし、
私のマインドフルネスの情報だけでは不十分ので、
マインドフルネスの本を一冊紹介します。

『危機を乗り越えるマインドフルネス』
(藤井英雄著、みらいパブリッシング)

精神科医、藤井英雄先生は、
マインドフルネスブームのはるか前からマインドフルネスの普及に取り組み
今まで8冊のマインドフルネス本を出版している
マインドフルネスの日本のバイオニアです。

マインドフルネスには、様々な方法、バリエーションがあります。

本もたくさん出ていますが、
Googleの企業研修にも取り入れられている欧米型のマインドフルネス
を紹介しているものが多い。

それらの何冊かを私も読んでみましたが、
少々とりくみづらい印象です。

システマティックにできあがっている分だけ、
初心者が気軽にはじめづらい。

トレーナー、指導者に直接習うといいのでしょうが、
独学では「やりづらい」印象。

藤井先生のマインドフルネスは、
日常の些細な行動からマインドフルネスを練習していこう、
というスタンスなので、「はじめやすい」「続けやすい」
と思います。

その藤井先生の最新刊が
『危機を乗り越えるマインドフルネス』。

マインドフルネスを使って、「コロナ不安」を乗り越えよう
というコンセプト。

マインドフルネスは、「今、ここ」に集中すること。

「不安」は、「未来」をイメージしないと生じないので、
マインドフルネスによって、不安を大きく減らせることは
間違いありません。

ですから、この不安が多い、
というか毎日不安だらけの「コロナ時代」に
マイドフルネスを使えるようになりましょう、
というのは、とても正しい戦略だと思います。

本書では、
マインドフルネスとは何か?
マインドフルネスの効果
基本的なマインドフルネスの方法

など、マインドフルネス初心者について必要な知識を、
「チョー基本」から丁寧に説明していますので、
マインドフルネスの入門書として、格好の一冊といえます。

私が本書でおもしろかったのは、
「手洗い」しながらマインドフルネスをする方法です。

最近では、飲食店やスーパーなどの入店時に
アルコールの消毒を促される場合も多いですが、
そんなときにもマインドフルネスの練習ができるのです。

また、「日記を書く」は、マインドフルネスになる
というのもおもしろい。

私は、いろいろなところで
日記の重要性を強調していますが、
今後は「日記を書くとマインドフルネスになる」
ということも、言っていこうと思いました。

私がマインドフルネスをお勧めする人は
♯「考え」や「感情」が頭から離れない人
♯トラウマや過去から逃れられない人
♯怒りっぽい人、感情が不安定な人
♯メンタル疾患で治療中の人
♯「切り替え」が下手な人
♯自己肯定感の低い人
♯ネガティブが多い人

です。

おそらく、これらを加算すると、
全人口の8割くらいにはなるでしょう(笑)。

マインドフルネスができると、
思考や感情の「切り替え」が上手になります。

結果として、集中力も高まり、
生産性高く仕事ができるようになる。

つまり、全てのサラリーマン、ビジネスマンは、
マインドフルネスをやった方がいい(笑)。

Googleなどアメリカの一流企業で
マインドフルネスが、研修に取り入れられているのは、
実に当然のことといえますね。

とにかく、今の時代、
「コロナ不安」を抱える人が多いので、
そういう人にこそ、
マインドフルネスの入門書をとして本書を読んでいただきたいです。

『危機を乗り越えるマインドフルネス』
(藤井英雄著、みらいパブリッシング)

【関連ページ】
藤井英雄さんの他の本も気になる方は、以下の書評も参考にしてください。

怒りにとらわれないマインドフルネス ~怒りのコントロールは簡単です!
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/mindfulness-for-anger

自己肯定感を高める方法
https://kabasawa3.com/blog/socialmedia/selfesteem

1日10秒で集中力を高める方法 ~ 1日10秒マインドフルネス 〜
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/1day10secons_mindfulness

人間関係のストレスをなくす方法〜『マインドフルネス 「人間関係」の教科書』
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/mindfullness_relationship_text

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コメント

  1. 西沢澄枝 より:

    ヨガでも呼吸法で同じような事をしますが
    宗教がからまないので、誰でもやりやすいですね!

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