書評/映画評

親子で取り組む作文教室 ~「作文」で子供の頭が良くなる!

「うちの子供が頭が悪くて・・・」という親は多いものです。
そんなことを言っている暇があるなら、
今すぐこの『親子で取り組む作文教室』を読んで、
一緒に作文を書いてください。

人間の頭の良さは、生まれつき決まっている訳ではなく、
後天的な要素によって左右されます。

あなたや、あなたの子供が、今「頭が悪い」としても、
それをよくすることはいくらでも可能です。
 
子供の頭を飛躍的によくする方法は二つあります。
一つは、「運動」。もう一つは、「国語力」を鍛えるということ。

読解力や国語力が高い子供は他の教科の成績が良い。
本が好きな子供は、読書によって自分からドンドン新しいことを学び、
飛躍的に自己成長していきます。
 
例えば、同じ教科書を10分読むににしても、
「読解力のある子供」と「読解力のない子供」では、
同じ時間で理解できる内容の深さや量で圧倒的な違いがでます。

読解力の高い子供は、
「算数」や「社会」などの他の教科の試験を受けても、
出題者の意図を見抜くことができますから、
最短で適切な解答を導くことが出来ます。

子供の国語力を伸ばす方法は、二つあります。
「読書」と「作文」です。

「読書」は、「読む」、すなわちインプット。
「作文」は、「書く」、すなわちアウトプット。

どちらが効果が高いかというと、
間違いなく「アウトプット」である「作文」なわけですが、
それだけ難易度も高いです。

小学生や中学生に「作文を書きなさい!」と言っても、
ほとんどの子供は1文字書き出すだけで、
たいへんな苦労をします。

アウトプットをすると頭が良くなる!
『アウトプット大全』でしつこいほど繰り返しましたので、
すでにご存じと思います。

同様に、子供にアウトプットをさせると、
子供の頭がよくなり、学校の成績も良くなる。

アウトプットは基本的に「楽しい」ので、
「アウトプットの楽しさ」を身につけることは、
「勉強の楽しさ」を身につけるのと同じ! 

子供が「アウトプット好き」に返信すれば、
勝手に自分から勉強する子どもになるでしょう。
 
とはいえ、アウトプットは難しい。敷居が高い。
その敷居を一気に下げてくれるのが、この本です。
 
文章は、ゼロから書くのは大変です。
 
私ですら、メルマガを書く場合は、
前回のメルマガに上書きして書いています。
 
つまり、文章のテンプレート(ひな形)があると、
文章が苦手な人でも、簡単に文章を書くことができます。
 
『親子で取り組む作文教室』では、
作文の基本的なテンプレートに加えて、

9つのお題
書き出しのパターン12選
締めくくりのパターン22選

など、テンプレートの宝庫です。
 
あなたは、お子さんと一緒に話し合いながら、
ファミレスのメニューでも決めるように
いくつかな「要素」を選んでいけばいい、というわけ。
 
こどもから「何か」を引き出すのには「質問」が重要で、
どんな「質問」をすればいいのか? 
ということも、もちろん詳しく書かれています。
 
『アウトプット大全』にも書きましたが、
「質問」というのは、非常に重要なアウトプット能力です。
 
『親子で取り組む作文教室』をお子さんと一緒に実践すると、
子供の作文能力、文章能力。親の質問力。
親子で一緒にアウトプット力のトレーニングでできる、
というすばらしいアウトプット力養成本です。

 
子供のうちからアウトプット力を身につけていると、
頭が良くなる、勉強ができる、自分の考えをまとめられる、
自分の意見が言える、文章が書ける、など良いことづくめ。
 
せっかくの夏休みですから、親子で作文に取り組みながら、
自分と子供のアウトプット力を鍛える。
最高の時間の使い方だと思います。

 
『魔法の質問で「コトバの力」を伸ばそう 
親子で取り組む作文教室』

(山口拓朗著、日本能率協会マネジメントセンター)
https://amzn.to/30hTrzd

【関連ページ】
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9割捨てて10倍伝わる「要約力」 ~要約力の本がようやく出た!https://kabasawa3.com/blog/book-movie/youyakuryoku

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「文章下手」でも苦手を克服して自然に文章力が鍛えられる本
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/「文章下手」でも苦手を克服して自然に文章力が鍛えられる本

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コメント

  1. ムユニコ より:

    子どもの宿題にかこつけて、こっそり親の文章力もアップできそうです!
    山口拓朗さんの、枯れない井戸のような文章術に、目からウロコです。
    山口さんのYouTube動画も、コンパクトでとても参考になります!

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