書評/映画評

最強の文章術

ウェブ心理塾で、「文章術」の講師として
毎年登壇してくださっている尾藤克之さんの新刊
『ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる
最強の文章術』(ソシム)

が、本日発売となりましたので、
早速、読んでみました。
 
本を開いただけでわかります。
「圧倒的な事例」と「情報量」。そして具体的!
 
私の出版セミナーで、何度も言うことがあります。
 
>ほとんどの本は、内容は同じである。
>違うのは、著者と事例だけ。

 
つまり、本において最も重要なのは「事例」なのです。
 
重要なので、もう一度言います。
本において最も重要なのは「事例」です!!

 
「自身の経験」も事例。
樺沢の本であれば、「ハーバード大学の研究によると・・・」
という論文引用も「研究事例」です。
 
「文章術」の本における事例というのは、
「良い文章」「悪い文章」の具体例ということになります。

つまり、「文例」。本書では、「良い文章」と「悪い文章」を、
「○」と「×」とでまず簡単に解説。

そして、そこから「悪い文章」例を出し、
添削して「良い文章」の例に書き換えていきます。
 
これが、53個のノウハウについて、
全て事例(文例)が出されているので、
具体的でわかりやすいのです。
 
文章術の本も多いのですが、
ここまで「事例」「文例」「添削例」にこだわった本は、
なかなかないと思います。

 
本書は、非常に本格的な文章術ノウハウが53個も紹介されています。
文集術の本なので、ただ読んでもしょうがないので、
ブログやSNSで発信している人は、
1日1ノウハウを実践していくのが良いでしょう。
 
例えば、今日は「読者に媚びるな! 自身を持って主張せよ!」(P69)
を意識して書いてみよう! 
と1日1ノウハウずつクリアしていけば、
一ヵ月もすれば飛躍的に文章力がアップすることは、
間違いないでしょう。
 
ほとんどの人は、目的をもたずに、「なんとなく」文章を書いています。
 
♯ストーリーとゴールを明確にする
♯読者にベネフィットを伝える
♯事実を提示して読者の関心を引き寄せる

 
など、本書のノウハウを意識して、
それを今日の文章の「目的」にしていく。

それを繰り返し、毎日の記事、毎日の記事を書くことで、
包丁を砥石で研ぐように、
研ぎ澄まされた文章に進化するのです。
 
文章術の本は、文法に寄った漠然とした本が多いのです。
文例と言っても、「文法を説明するための文例」は、
かたくるしくわかりにくい。

本書のように、生々しい文章だと、
すーっと頭の中に染みこみます。
 
『最強の文章術』というタイトルに恥じない。
「最強の文章術」が身に付く1冊と言えるでしょう。

『最強の文章術』

【関連ページ】
尾藤克之さんの他の本も気になる方は、以下の書評も参考にしてください。

伝わる! バズる! 稼ぐ! 文章術 ~文章力の時代に文章術を学ぼう
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/tsutawaru-bazuru

「バズる文章」の作り方 ~東洋経済オンラインで「1位」をとるための 「究極のバズりの法則」
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/buzzing-sentences

15分で読む『頭がいい人の読書術』
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/atamanoiihitonodokusyojutu

すぐやるスイッチ ~元議員秘書のブラック仕事術
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/suguyaru-switch

3行で人を動かす文章術 ~あるいは「教養としての文章術」
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/3-line-writing-technique

波風を立てない仕事のルール ~意識低い系の人に向けたビジネス書!?
https://kabasawa3.com/blog/book-movie/namikaze-business-rule

即効! 成果が上がる 文章の技術 〜「書く」時代に備える文章術の教科書
https://kabasawa3.com/blog/socialmedia/write

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