「ベストセラーを出すための法則はない」と言われますが、
ベストセラーを出す確率を最大限に上げる方法があります。
それはベストセラーを何冊も出している
編集者に担当してもらうことです。
「ベストセラーを何冊も出している編集者」と
「ベストセラーを一冊も出していない編集者」とでは、
出版、編集に対する経験、ノウハウ、
そして一冊一冊に傾ける真剣度が全く違います。
「ベストセラーを何冊も出している編集者」と仕事をすると、
正直、厳しいです。何度も何度もダメ出しされます。
何度も何度も企画や構成を練り直しさせられ、
原稿の直しも繰り返されます。
しかし、そのかいあって、素晴らしい本が出来上がります。
2010年、今から10年ほど前のことです。
当時、Twitterの全盛期で、
私は「ツイッター攻略セミナー」というのを開催していました。
かなりの人気のセミナーで、
参加者は100人ほどいたでしょうか。
そのセミナーの参加者名簿を見ると、
「寺田庸二」という名前がありました。
これは、ひょっとして
ダイヤモンド社の寺田さんではないのか?
寺田さんといえば、勝間和代さんの
「効率が10倍アップする新・知的生産術─自分をグーグル化する方法」
の編集者です。
つまり、勝間和代さんを世に出した、勝間ブームの仕掛け人
と言われる人で、出版業界では知らない人はいないほど。
伝説的編集者の一人です。
メルアドが、ダイヤモンド社のメルアドですから、
間違いありません。
その寺田さんが、なんと私のセミナーに
自費で参加されていたのです!!
驚きました!!
セミナー終了後、ご挨拶すると、
やはりダイヤモンド社の寺田さんでした。
なんと、私に「是非、一度お会いして詳しくお話したい」
と言うではありませんか。
まさに
キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
という感じです。
当時、勝間さんは「情熱大陸」にも出演し、
毎月のように本を出版し、「紅白歌合戦」にもゲスト出演した
頃の絶頂期でした。
「ついに私にも、『情熱大陸』のチャンスが!!
ポスト勝間和代の、絶好のチャンスが来た!!」
と舞い上がりました。
寺田さんのお題は、
「10年使える情報収集術、情報活用術」
という内容でした。
立花隆の『「知」のソフトウェア』
の現代版を作りたい!
と熱く語っていました。
寺田さんと何度かミーティングを重ねましたが、
さすがにベストセラー編集者だけあって、
なかなかOKがでません。
1ヶ月ほどかけて、ようやく企画がまとまりした。
その企画書は、
ダイヤモンド社の企画会議に提出されました。
そして、その結果は
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
なんと却下。
ガガーーーーーン!!!
これには、落ち込みました。
しかし、今考えると、その理由がわかります。
当時としては、早すぎたのです。
ソーシャルメディアが、まだTwitterしか上陸していなかった当時、
ソーシャルメディアといっても、
それはTwitterの活用でしかない。
もし本として発売されても、10年残ることはなく、
良くて一過性のヒットで終わっていたでしょう。
結局、当時、企画書でボツになった
「情報収集術、情報活用術の決定版」という
似たコンセプトの本が、それから8年後ろに
別な出版社から出版されました。
それが、
『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)
です。
ご存知のように、50万部を超える、
大ベストセラーとなっています。
しかし、今から10年前。
まだまだ、ベストセラー作家の原石でしかなかった
樺沢紫苑の存在にいちはやく気づいた、
寺田庸二さん凄い編集者だと思いました。
寺田庸二さんは、
『効率が10倍アップする新・知的生産術』シリーズ累計25万部の
大ベストセラーで、勝間和代さんを世の中に出し、
「情熱大陸」出演にもつながった。勝間和代の生みの親とも言える編集者。
新人著者の発掘と、処女作にこだわる。
生涯重版率8割。処女作20作連続重版という
ダイヤモンド社を支える伝説的編集者。
最近、編集長に昇格されたそうです。
近刊では、『哲学と宗教全史』(出口治明著)が
売れています。
この伝説的編集者の話を、生で聞きたい人は、いませんか?
7月18日開催のウェブ心理塾セミナーに
ゲスト講師として呼ぶことが実現しました!!
これは、とても凄いことです。
樺沢と寺田庸二さんとの対談型セミナー。
樺沢が、寺田さんのベストセラー連発の秘密を
徹底的に聞き出します。
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「キター!」の後の「ガガーン…」 、そこからの〜名作『アウトプット大全』!!
裏話を伺い、ますますアウトプット大全への想いが深くなりました!
ふと、樺沢先生は色々な発信の中で、「もっと自分の心の声にに集中してみなさい」「自己を内面から見つめ充実させていきなさい」と教えてくださっているのかなと思いました。私も含めですが、自分は何がしたくてどの様に生きたいのか・どうして自分の気持ちが晴れないのかよく分からないと、日々の生活がうつうつとした曇天空になります。アウトプットが出来ないということは、自分は何が好きでどんな考えを持っているか分かっていないという事なのではと思いました。