書評/映画評

世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか?

世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか?

そんなの、リカバリーを意識した
「リラックス」と「睡眠の準備」に決まってるじゃない!
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違いました・・・(泣)。

私は、本を読む前に、
必ず「シミュレーション」します。

その本に、どんな内容が書かれているのか?

具体的には、自分がその「タイトル」で本を書くとしたら、
どんな内容になるのか?

♯どんな章立てにして、どんな目次案がありえるか?
♯柱となるコンセプトは何か?
♯具体的な、TO DO、ノウハウとしては、
 どのようなものがあり得るか?
♯読者にどう変化、成長してほしいのか?
♯ベネフィットは? ゴールは?
♯具体的に、どの論文、エビデンスを引用するのか?

 
それらを頭の中でイメージし、
自分なりの「仮説」(答え)を作った上で、
答え合わせのように本を開きます。

「仮説→検証」読書です。

拙著、『知性大全』に書かれている、
圧倒的に知性を磨く方法。
それが、「仮説検証」。
 
「仮説→検証」読書をすると、
普通に本を読むより10倍は深く読めるし、
3倍は早く読めるのです。
 
本を開いたときに、
「なんだ予想通りか」というのは、平凡な本。
つまらない本。
新しい発見がない、自分には必要のない本、
ということになります。
 
逆に、自分の予想とは全く異なる本。
「なんじゃこりゃ!」という意外性。
想像もしなかった内容、展開、ノウハウが
盛り込まれていると、俄然、読みたくなる。
圧倒的に引き込まれる。
・・・そして、大きな「気付き」が得られる。
 
それは「買うべき本」であり、
自分にとって「必要な本」なのです。
 
そこで、
20万部のベストセラー
『世界の一流は「休日」に何をしているのか 』の続編。

『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか?』
(越川慎司著、クロスメディア・パブリッシング)
を読み始める前に、
 
「平日」の夜の理想的な習慣として、
あらゆる時間術を研究しつくした
樺沢が立てた「仮説」は、
 
>リカバリーを意識した
>「リラックス」と「睡眠の準備」
というものでした。
 
そして、本を開いて、驚かされます。

「はじめに」に書かれた、
「本書を貫く3つの考え方」の第1番目に
>【考え方1】退社後もスイッチを切らない
>彼らがオンとオフを完全に切り離して
>生活しているわけではない

と、書かれていたのです。

世界の一流は、当然、仕事とプライベート。
活動と休息をわけて考えているだろう、
というのが私の仮説ですから。
 
これは、強烈なフックです。
「なぜ?」という問いで、内容に引き込まれます。
 
その後も、
「仕事を完全に終わらせてから退社する」
という働き方はNG。

むしろ、
「退社時刻を固定して、仕事を7割で一旦手放す」
ことを推奨しているのです。
これは、考えもしないワークスタイルです。
 
その日予定をある程度終わらせてから帰社する
のは、当然のようですが、そこが疲労を蓄積する
原因にもなる、ということ。
 
本書では、「オンとオフをいきなり切り替える」のではなく、
「デイ・クロージング」という、
帰宅後の「切り替えの儀式」を推奨
しているのもおもしろい。
 
私は、切り替えが得意なので、パソコンを閉じた瞬間に、
全てを切り替えることができますが、
多くの人はそうじゃないのでしょう。

会社での失敗や未決案件について、
会社を出ても考え続けるかもしれない。
 
切り替えの儀式を取り入れることによって、
うまく切り替えられる、というわけ。
 
これが、第2章「1日をポジティブに締めくくる
帰宅後のデイ・クロージング習慣」に
書かれています。

そして、第3章「火曜と水曜にピークを作る!
平日5日間のリズムの整え方」も、
かなり意外でした。

樺沢ノウハウとしては、
毎日、同じ時間に起きて、同じ時間に寝る。
生活習慣も仕事も、ルーティンを作り、
それを繰返すのが最強! となります。

しかし、会社員だと、それは非常に難しい。

本書では、火曜と水曜にピークを作ることで、
仕事のリズムを作れ、と。

曜日ごとに、「平日」の夜にすべきことを変えろ!
というのですから、樺沢ノウハウとは真逆なのです。

こういう方法もあるのか・・・というか、
世界の一流は、緩急やリズムを作って、
1週間を乗り切っている。
新しい発見です。

ちなみに、後半の4章と5章は、
私が予想した通りの「整える」活動についての構成に
なっていました。
 
最近の書籍のトレンド。科学研究をベースにした
エビデンス重視の本が売れています。

越川慎司さんの本は、
「トップ5%」シリーズもそうですが、
AIを使った膨大な自社調査データを持っている
ことです。
 
それは、世界のエグゼクティブが、
どのような生活習慣を実際にしているのか?
それを膨大なデータで把握している。

科学研究では絶対に得られない、
詳しい観察、深掘りの視点が、本に盛り込まれているので、
私の様なエビデンスを集め尽くした人間が読んでも、
「新しい発見」があります。
 
そして、本書では、
単なる「行動」の紹介で終わりません。

私が読んだ本書のポイント、結論は、
世界の一流は
「翌日の生産性を最大限に引き上げるため」に
逆算的に、計画的に平日の夜を使っている、
ということ。

単なる行動ではなく、
世界の一流に共通する「考え方」「戦略」を
明らかにしている、という点。

これは、通常の科学研究ではできないことで、
書籍として出す、書籍として「読む」
おもしろさのある、ワクワクする本だと思いました。

会社から帰宅して、ダラダラ過ごしてしまう人は、
絶対に読むべき一冊。

『世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか?』
(越川慎司著、クロスメディア・パブリッシング)

【関連ページ】
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